子供ができた!パパが入っておくべき保険と保障額の相場は?
「子供ができた! 」パパとママの喜びもひとしおの出産。しかし、喜んでばかりはいられません。子供が生まれたとき、いままでとは違った貯えや備えをしなければならないからです。
その中にパパ・世帯主の加入している生命保険の見直しが含まれます。子供ができたら独身時代や、夫婦だけの世帯のときとは必要な保障や、保障額が変わってくるからです。
ライフステージの変化で見直すべき生保。そのもっとも典型的なステージが出産「子供を持つこと」でしょう。本コラムでは「子供ができたパパ(世帯主)が入っておくべき保険と、保障額の相場」についてご紹介します。
パパになったら加入すべき保険(死亡・医療)
まず、子供ができたパパなら死亡や医療の保障を備えた保険を見直さなければなりません。パパに万が一のことがあった場合、残されるのが妻だけでなく、養育に金銭的負担の大きい子供も加わるからです。
収入を得る手段がない、あるいはあってもパパの生前とは比べものにならないほど、低収入になることがほとんどでしょう。残された母子が路頭に迷うことがないよう備えておきたいものです。
■死亡保障
→https://hoken.kakaku.com/insurance/select/birth/
こちらのサイトの試算によると、夫が30歳(会社員)、妻が30歳(専業主婦)、子供0歳で夫が死亡した場合、夫が生きていた場合と比較して、収入の不足額が9,772万円となっています。
それを補うための保険料は収入保障保険が月額8,112円。加えて終身保険が月額3,972円。合計支払月額12,084円と算出されています。しかし、これはあくまで一例に過ぎません。
つまり、保険ショップや生保会社の外交員さん、FPさんなどに自分の家族構成や収入などの情報を提供し、いくらの死亡保障があれば残された妻子が不自由なく生きられるかを算出してもらう必要性があります。母子家庭には公的扶助も存在しますが、それだけでは不充分と言わざるを得ないからです。
■医療保障
日本はすべての国民がいずれかの公的医療保険に加入しています。医療機関で診察や治療を受けるときの自己負担額は、実際の医療費の3割です。
さらに高額療養費といって、1ヵ月の医療費の自己負担額の上限を超えると、越えた金額を還付してもらえる制度があります。しかし、最先端医療を駆使した治療や、入院中かかる食費、差額ベッド代について自己負担です。
そして入院などが長引いた場合、収入も減ってしまうおそれがあります。それらをフォローするためには生命保険で医療保障や収入保障を補うことが必要です。
医療保険の場合、相場よりも保障内容を重視すべきなので、ここではあえて例をあげません。そして収入保障もサラリーマンと自営業では違ってきますので、保険ショップや生保会社の外交員さん、FPさんなどに試算してもらうことをおすすめします。
そして、がん保険は加入すべきです。とくに30代まではがんになったときの経済的な打撃が大きいため、子供が生まれたらすぐ加入するようにしましょう。
世帯主の保険額・保障額の相場は?
(公財)生命保険文化センターが毎年発表する「世帯年間払込保険料」によると、2018年(平成30年)の全生命保険での平均は38.2万円。月額平均に直すと、3.2万円となります。世帯主が男性の場合の「死亡保険金額」は平均22,079万円。世帯主の「疾病入院給付金日額」は9,900円でした。
→https://www.jili.or.jp/press/2018/pdf/h30_zenkoku.pdf
しかしこれも世帯主=(おもに)夫や世帯の状況によって大きくことなるでしょう。個々のパパに必要な保険は、やはり保険ショップや生保会社の外交員さん、FPさんなどに試算してもらうしかないのが実情です。
子供の学資保険はどうなるか?
子供が生まれたら学資を準備しなければなりません。大学まで教育機関に納める金額が約560万円で、大学でひとり暮らしをさせる金額を含めると1,000万円という試算が有名です。
これを用意するために学資保険に加入する父親(保護者)は多いことでしょう。でも、もし途中で父親(保護者)が亡くなってしまったら!? と心配する新米パパやママもいるはず。
しかし、学資保険は、保護者に万が一の事態が起きても子供の教育資金が確保できるようになっています。免除になる条件は各保険会社によって違いますので確認しましょう。
学資保険に限らず、子供のための保険は加入時の子供の年齢に制限がある場合があるので、あまりのんびりせず、子供が生まれたら早めに保険ショップや生保会社の外交員さん、FPさんなどに相談しましょう。
まとめ
「子供ができたパパ(世帯主)が入っておくべき保険と、保障額の相場」についてご紹介しました。結論としては相場を知ることより、個人それぞれに必要な保障を知ること、正確な必要額を知ることが大切だということです。
子供が生まれた時点で、多くの生命保険加入パパは自分の担当外交員さんやFPさん、保険ショップなどに保険の見直しや加入相談に来てもらう、あるいは出向くはずです。その際に、できるだけくわしく希望を述べ、また自身の状況を伝え、個々のパパにフィットするよう生保を見直す、もしくは生保商品を選んでもらうことにしましょう。